Press Release

ボルボ・カーズ第3四半期決算:業績と変革を推進しながら好調を維持

企業情報

  • 売上高は、920億SEK(スウェーデン・クローナ)(前年同期:790億)
  • 営業利益(合弁会社および関連会社を除く)は、61億SEK(前年同期:35億)
  • 営業利益は、45億SEK(前年同期:21億)
  • EBITマージン(合弁会社および関連会社を除く)は、6.7%(前年同期:4.4%)
  • EBITマージンは、4.8%(前年同期:2.6%)
  • 1株あたりの基本利益は、1.01SEK(前年同期:0.11)
  • 電気自動車販売シェアは13%(前年同期:7%)

ボルボ・カーズは、合弁会社および関連会社を除く2023年度第3四半期の営業利益が前年同期比約75%増の61億SEK(スウェーデン・クローナ、約819億円*)となったことを発表しました。合弁会社および関連会社を除くEBITマージンは6.7%で、前年同期の4.4%から改善しました。当四半期の売上高および収益は好調に伸び、原材料および物流コストの低下と相まって、基礎的な営業利益は堅調に推移しました。
*1SEK=13.43円で換算

CEOであるジム・ローワンは、「当社の業績は勢いを増していると同時に、変革の目標に向けて着実な前進を続けています。その結果、当四半期は計画通りに、そして、これまでお伝えしていた通りに推移し、販売台数は堅調な2桁成長を遂げ、電気自動車のシェアは通年で大幅に上昇し、今年を締めくくるにふさわしい状況となりました。一方で、不確定要素も残っているので、引き続き注視していきます」と述べています。

当四半期のより詳細なハイライトを含むCEOレポートの全文は、当期の中間報告書に掲載されており、こちら(英語)からご覧いただけます。

当四半期の販売実績は引き続き改善し、3ヶ月間すべてで2桁台の堅調な伸びを示し、2022年第3四半期との比較では22%の伸びとなりました。これにより、ボルボ・カーズの販売実績は13ヶ月連続の増加となり、世界各地での価格圧力をものともせず、ボルボへの需要が堅実なものであることが示されました。

同四半期の電気自動車販売シェアは13%で、前年同期比111%増と、2022年同期比でほぼ倍増しました。これは、ボルボが業界内でも非常に速いスピードで変革を実行しながら、それが順調に進んでいることを表しています。価格競争力のある電気自動車のSUV EX30の発売は、ボルボのポジションを強化し、2030年までに完全な電気自動車会社になるというボルボ・カーズの高い目標を後押ししています。

EX30に対するお客様の反響は大きく、この小型SUVは予想を上回る予約注文を記録しました。EX30の生産は第3四半期に開始され、初回生産分は第4四半期に納車される予定で、2024年には生産と納車が本格化します。

ボルボ・カーズは6月にEX30を発表した際、世界各地に生産拠点の増強を検討していることを示唆していましたが、先日EX30の生産を拡大し、2025年からベルギーのゲント工場でも生産する計画を発表しました。この決定は、EX30に対する高い需要を反映したものであり、ボルボの「販売する地域で生産する」という戦略を後押しするもので、欧州での生産能力を高めるとともに、世界的な輸出も視野に入れたものです。

第3四半期の事業および財務実績
堅実な営業実績と好調な勢いは、ボルボ・カーズの主要営業指標にも反映されています。第3四半期の生産台数は、サプライチェーンにおける稼働率が上がり、見通しが立ちやすくなったことから、前年同期比で16%増加しました。

受注台数は安定しており、プレミアム価格を維持することができました。安全性、高品質、スカンジナビアンデザインをベースとするボルボの強力なブランドポジションは、プレミアム価格のポジションの維持において真に重要な資産であることが証明されました。その結果、当四半期の売上高は前年同期比16%増の920億SEK(約1兆2357億円)を計上しました。

同時に、売上総利益率は引き続き向上し、電気自動車の利益率が9%と全四半期に比べ大幅に改善したこともあり、19.6%となりました。これは、前四半期に触れたように、リチウム価格の下落が影響し始めていることと、2024年モデルの電気自動車の価格引き上げの効果が奏功していることを示しています。EX30がお客様へ出荷され始めれば、電気自動車における収益性の成長をさらに後押しすることになり、多くの競合他社に対して有利な立場になると考えています。

原材料価格の下落に加え、輸送やその他の物流にかかるコストも軽減しています。また、半導体などの主要部品のスポット購入コストも削減され、ボルボ社内のコスト効率化と最適化を達成するための独自の取り組みも実を結び始めています。

気候変動対策計画に関しては、車1台あたりのCO2排出量を削減する取り組みを引き続き前進させました。今年1~9月期の車1台あたりのCO2排出量は、2018年の基準値と比較して19%減少し、車1台当たりのCO2排出量を40%削減するという2020年半ばの目標を達成しました。

今後の見通し
通年の販売台数の堅調な2桁成長、電気自動車シェアの2022年比での拡大という第3四半期の実績により、ボルボ・カーズは、以前の発表通りに今年を締めくくることができる状況にあります。

この状況は、3つの新型電気自動車が走行をはじめる2024年にむけて好スタートが切れることを意味しています。EX30のお客様への納車は間もなく開始され、11月12日には初のプレミアム多目的車(MPV)であるボルボEM90が発表されます。つまり、ボルボは昨年末に発表したEX90に加え、半年足らずで2つの新しいセグメントに2つの新車を投入することになるのです。

ボルボの直近の状況は、近年の変革に向けた積み重ねが着実に成果を上げ始めていることを示しています。ボルボ・カーズは、単に受動的に変革に取り組むのではなく、未来に向けての重要な技術シフトにおける広範囲におよぶ変化に積極的に関与し、業界で最も速く変革を遂げる企業のひとつとなれるよう邁進しています。

「マクロ経済と地政学的な不確実性を考慮して、引き続き状況に注意深く対応し、計画の遂行により一層集中していきます」とジム・ローワンは述べています。また、「組織全体でコスト意識を強く持ち続け、事業がより効率的に、そしてよりサステナブルなものになるよう絶えず取り組んでいきます」と続けています。

本開示内容には、EU市場濫用規制(EU nr 596/2014)に従い、ボルボ・カーAB(publ)が公表義務を負う情報が含まれています。この情報は、担当者の代理人を通じて、2023年10月26日7:00 中央ヨーロッパ標準時に公表のために提出されました。

本プレスリリースは、10月26日スウェーデン本社発の翻訳版です

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2023.10.27 ID:

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