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ボルボ・カーズ第2四半期決算:堅実な業績で変革を加速

企業情報

  • 売上高は1,022億SEK(スウェーデン・クローナ)(前年同期:713億)
  • EBIT(合弁会社および関連会社を除く)は64億SEK(前年同期:46億)
  • EBITは50億SEK(前年同期:108億)
  • EBITマージン(合弁会社および関連会社を除く、経常外項目を除く)は7.2%
  • EBITマージン(合弁会社および関連会社を除く)は 6.3%(前年同期:6.5%)
  • EBITマージンは4.9%(前年同期:15.1%)
  • 基本的1株当たり利益は1.12SEK(前年同期:3.00)
  • 電気自動車販売シェアは16%(2022年第2四半期は7%)

ボルボ・カーズは、合弁会社および関連会社を除く2023年度第2四半期の営業利益が前年同期比39%増の64億SEK(スウェーデン・クローナ、日本円 約870億円*)、それに対応するEBITマージンは6.3%となったことを発表しました。この結果は、将来に向けてより効率的かつ持続可能なコスト基盤を確保する一環として、5月に発表された人員削減計画に関連する9億SEKの非経常項目があったにもかかわらず達成されました。この項目を除いた、合弁会社および関連会社を除く根本的なEBITマージンは、第2四半期に7.2%でした。これは、年初3ヶ月間の堅調な業績がこの四半期も継続したことを示しています。
*1SEK=13.60円で換算

合弁会社および関連会社を含めたEBITは50億SEK(約680億円)に達し、前年同期を下回りました。これは主に、2022年度第2四半期のグループEBITが、ポールスターのニューヨーク・ナスダック証券取引所への上場による一時的かつ非経常的な会計上の影響によりプラスの影響を受けていたためです。2023年第2四半期の中間報告書はこちら(英語)からご覧いただけます。

ジム・ローワンCEOは、「2023年第2四半期の結果は、今年が計画通りに進んでいることを示しています。この3ヶ月間、私たちは高い事業変革の目標を達成し続け、着実に前進してきました。同時に、売上高と収益が増加し、基礎的な業績も堅調に推移しました。外部環境の課題に対応しながらも、私たちは成果を挙げ続け、そして変革を推し進めているのです」と述べています。

当四半期、ボルボは電気自動車で引き続き好調な販売となりました。ボルボの電気自動車モデルの販売台数は、当四半期中に前年同期比で178%増加し、総シェアの16%を占めました。ボルボが新たに発売した電気自動車のSUVモデルである、EX90とEX30はまだ生産されておらず、2023年の業績には未だ含まれていません。これらの新型車が市場に投入されれば、2030年までに電気自動車のみを販売するというボルボ・カーズの高い目標に向けて、その販売をさらに押し上げることになります。

当四半期は電気自動車の販売比率が高まりましたが、電気自動車に使用されるリチウムが2022年後半に価格がピークに達した際に調達されたため、電気自動車のマージンは当四半期に影響を受けました。

加えて、ボルボ・カーズは、既存モデルよりも航続距離が大幅に向上した2024年モデルの新型電気自動車を導入したため、2023年モデルの在庫を積極的に圧縮しました。

2023年後半に入ると、リチウム価格下落の恩恵を受けるだけでなく、2024年モデルの電気自動車の価格引き上げ効果も現れるため、この状況は変化します。そのため、電気自動車のマージンは今後数四半期で改善すると予想されます。

ボルボ・カーズは先月、初の小型SUVである電気自動車EX30を発表しました。この車により、ボルボ・カーズは重要な新しいセグメントと顧客層に参入し、今後数年間で急成長が見込まれます。EX30はまた、電気自動車におけるボルボ・カーズの利益成長を後押しするもので、同車の粗利益率は15~20%の範囲になると予想されます。EX30と、より大型のEX90の市場投入はともに、未来へのエキサイティングな一歩であり、ボルボ・カーズの今後の方向性を明確に示していています。それは、先進的なバッテリーとコンピューティング技術、そして次世代レベルのパッシブおよびアクティブセーフティ機能を備えた次世代電動アーキテクチャーに基づくプレミアム電気自動車なのです。

ボルボ・カーズはこの四半期も販売面での変革を続けています。6月には、英国が従来の卸売ビジネスから、顧客の柔軟性を重視した消費者直販モデルへと完全に転換した最初のマーケットとなったことで、ボルボ・カーズは新たな重要なマイルストーンに到達しました。信頼できる小売パートナーとともに、今後さらに多くのマーケットで完全な直販を展開する予定であるため、英国の販売転換から得た知識は極めて重要です。これにより、全体的なカスタマー・エクスペリエンスが向上し、販売ネットワークの効率性、透明性、コスト効率が高まります。

また、ボルボ・カーズは5月、昨年末に開始したグローバルなコスト最適化と資源効率化への取り組みを強化しました。これには、グローバル事業全体のコスト削減と効率化を推進する取り組みの一環として、スウェーデンの約1,300人の事務職を含むグローバルな人員削減プログラムが含まれます。その目的は、組織の一部を再編して働き方を変えるとともに、成功に必要な関連スキルの確保に一層注力することにより、将来に向けてより効率的で持続可能なコスト基盤を確立するためです。

第2四半期の営業および財務実績
ボルボ・カーズの第2四半期の業績は、売上高が前年同期比43%増の1,022億SEK(約1兆3899億円)となりました。また、世界販売台数は25%増の178,800台と堅調に推移し、電動自動車の販売も好調に推移したほか、多くのマーケットでプレミアムな価格設定が維持されました。

販売実績は、ボルボの工場における生産台数の向上が寄与しました。第2四半期の生産台数は前年同期比で50%増加しています。この結果は、サプライヤーの裾野を広げ、サプライヤーの業績と納期を改善し、主要な半導体企業や製造業者と直接的な関係を築き、バリューチェーン全体の透明性を高めるなど、サプライチェーンをより強靭なものにするために導入した取り組みが功を奏したという証明です。
合弁会社および関連会社を除く第2四半期のEBITは、約9億SEKの非経常項目が圧迫要因となりましたが、それでも前年同期比39%増の64億SEK(約870億円)なりました。この費用は、5月に発表されたコスト効率化イニシアチブの一環である人員削減プログラムに関連するものでした。

自動車1台当たりのCO2排出量を削減する取り組みも引き続き進展しました。当年度第2四半期において、1台当たりのCO2排出量は2018年水準と比較して18.8%減少し、1台当たりのCO2排出量を40%削減するという中間目標を達成した。

今後の展望
ボルボ・カーズの変革において、2023年は極めて重要な年となります。新型電気自動車が続々と登場し、スウェーデンの新バッテリー工場とスロバキアに建設予定の新電気自動車工場の建設が進むなか、ボルボ・カーズは次の成長段階に向けた重要なステップを整えつつあります。
スウェーデンのストックホルムとルンド、インドのバンガロールにある既存のテック・ハブを補完する形で、ポーランドのクラクフに新たなテック・ハブを開設しました。これらのテック・ハブとその他の研究開発センターは、ボルボ・カーズが次世代技術のグローバル・パワーハウスを構築し、未来のモビリティのリーダーになるという高い目標の実現をサポートします。ボルボ・カーズはまた、より直販ビジネスと顧客体験の絶え間ない向上に向けた販売的変革も進めてまいります。

より大局的にみれば、ボルボはより広範な市場において需給が正常化し続けていると見ており、これは、いくつかのマーケットにおいて価格水準も正常化し始めていることから、さらなる値下げへの圧力ももたらしています。また、ボルボの最大マーケットの一部では金利が上昇し、消費者と市場全体への圧力となっている一方で、ボルボ車の需要は引き続き堅調に推移しています。

これ以上予期せぬサプライチェーンの混乱がないと仮定すれば、ボルボ・カーズは通年の小売販売台数が2桁台の堅調な伸びを示すと予想しています。また、電気自動車の販売台数シェアは、昨年通年の11%をさらに上回ると予想しています。

ジム・ローワンCEOは、「私たちは、次世代モビリティのリーダーになるという高い目標に向かって、前進を続けています。真の変革の証明はその実行にあり、2023年後半に向けた私たちの焦点は引き続きそこにあります」と述べています。

本プレスリリースは、7月20日スウェーデン本社発の翻訳版です

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2023.07.24 ID:

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