Presented by VOLVO
2021年7月16日(金)~11月7日(日)の期間、九州・武雄温泉で開催された、
アート集団チームラボの展覧会「ボルボ チームラボ かみさまがすまう森」(主催 御船山楽園、チームラボ)に協賛しました。
開催7回目となる今回は、新作を含む20作品以上が展示され、ボルボとのコラボレーション作品も公開されました。
ボルボは創業以来、安全を第一にクルマ作りを続けてきました。そしていま、気候変動への影響に少なからず関係する自動車メーカーとして、地球環境、サステナビリティの問題に正面から向き合い、クライメイト・ニュートラルな企業となることを目指しています。みんなが幸せを感じることのできる未来のモビリティ社会を目指して、安心・安全を中心に、地球環境に配慮した車づくりを推進していきます。
自然とデジタルテクノロジーの融合により「長い時間の連続性の上にある生命」を表現する「チームラボ かみさまがすまう森」は
ボルボの目指すサステナブルでイノベーティブな未来をアートで体感していただけるものと確信しています。
ボルボ・カー・ジャパン
今回ボルボとコラボレーションして実現したのは、チームラボの作品と、壁を突き破るVOLVO XC40の車体から成る一つのアート空間。この空間は、高度成長期につくられたものが、わずかに時代が変わったことで使われなくなった、まるで時間が止まったような時空だった。御船山楽園は、長い時間の中で形作られた巨石や洞窟、森、そして時代ごとに人々がそこに意味を見出し、それが千年以上積み重ねられてきた場所だ。長きにわたり続いてきた自然と人との営みが、庭園と森の境界が曖昧な、この居心地の良く美しい文化的遺産を生んでいるのだ。その連続性を分断していた壁をボルボが突き破ることで、世界と時間との連続性に再びつながり、様々な時空が交差し重なり合う空間が創りだされる。
2016年に「シリコンバレーではじめてアートが受け入れられた」と評された、チームラボの大規模個展で展示されて以来初めて公開。無数の光の点の集合によって、3次元の立体物である炎を創り出した、インタラクティブな光の彫刻作品を、ボルボとのコラボレーション空間に展示。
【展示期間】2021/9/4~11/7 (終了)
生命や生きることを意味する漢字「生」を「空書」で立体的に書いた作品。「空書」とは、チームラボが設立以来書き続けている空間に書く書のこと。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、チームラボの「超主観空間」によって2次元化している。書は、ボルボとのコラボレーション空間において、平面と立体との間を行き来する。
【展示期間】2021/7/16~8/22 (終了)
御船山楽園の池の水面にプロジェクションしている。水面はセンシングされ、映像は池に浮かんで進む小舟とともにインタラクティブに変化する。魚の群れ全体に意思があるわけではなく、それぞれの魚は、近くの魚のふるまいに影響を受けながら自律的に泳いでいる。また、それぞれの魚は、小舟が静かに浮かんでいると周りに集まり、小舟が動き出すと避けていく。小舟のふるまい、そして他の魚のふるまいの影響を受け魚は泳いでいる。そして、その魚の群れの動きの軌跡によって作品は描かれていく。
実際の巨石を使ったインスタレーション作品。巨石(高さ約3m、幅約4.5m)を仮想の三次元空間に立体的に再現し、そこに水を落下させ、巨石の形による水の動きをシミュレーションし滝を描いた。巨石の横には、超自然的に積み重なった巨石の磐座(いわくら)であったであろう祠(ほこら)が祀られている。水は、無数の水の粒子の連続体で表現し、粒子間の相互作用を計算している。そして、水の粒子の挙動によって、空間上に線を描く。その線の集合をチームラボが考える「超主観空間」によって平面化し滝を描いている。
ほか、計20作品以上を展示
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。
チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。人は、認識するために世界を切り分けて、境界のある独立したものとして捉えてしまう。その認識の境界、そして、自分と世界との間にある境界、時間の連続性に対する認知の境界などを超えることを模索している。全ては、長い長い時の、境界のない連続性の上に危うく奇跡的に存在する。
チームラボの作品は、ロサンゼルス現代美術館(ロサンゼルス)、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、アモス・レックス(ヘルシンキ)に収蔵されている。